英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英語で「グラマー」と聞いて、真っ先に「英語の文法」を連想する人は、英語がそうとう得意な人だろう。たいていの人は、マリリン・モンローのような「グラマー女優」を思い浮かべるはずである。この二つの「グラマー」、英語ではまったく別の単語である。文法は英語で「grammar」で、女性の豊満なスタイルは英語で「glamour」なのだ。アルファベットで「r」と『l』の発音の区別ができない日本人が、同じように発音するだけなのだ。
もっとも、この二つの英単語の語源をたどると、同じ語に行きつく。文法の「grammar」は、ギリシャ語の「techne grammatike」が起源で、「読み書きの技術」の意味。これがラテン語、古フランス語を経由して、14世紀ごろ「ラテン語の文法」という意味で英語に取り入れられた。 その一方、昔の人にとって、書物や文字を読み解くことは、魔術のように魅力的だったことや、実際に占星術などの知識が書物を介して伝わっていたこともあって、英語の「grammar」の変形「gramarye」がずばり「魔術」の意味で使われるようになった。それを、18世紀のスコットランドの詩人らが、英語で「glamour」として使うようになり、やがて魔法のように男性を惑わす女性の魅力を指す語として定着したというわけである。 PR |
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