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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英語でギリシャ語とは?
英語で「それはギリシャ語だ」と言われたら?
アメリカ人やイギリス人の会話では、「それは私にとってはギリシャ語だ(It's Greek to me )」というセリフが出てくることがある。このセリフは「意味不明」「わからない」と言う意味で使われている。
「ギリシャ語」が、わけのわからない言葉扱いされるのは、ラテン語全盛の時代に端を派している。ラテン語のことわざに、すでに「Graecum est ;non potest legi」と言う言葉があるが、英語では「It is Greek ; it caannot be read .」となり、直訳すれば「それはギリシャ語だ。読めない」となる。古代ローマ時代から、ギリシャ語は難解で、それは後世も変わらなかったというわけだ。
このラテン語のことわざを英語で有名にしたのが、シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』。シーザーが皇帝になるのを拒否したことについて、哲学者キケロが、キャスカという人物に語る場面で、キケロは第三者に立ち聞きされるのを恐れて、ギリシャ語で話す。
聞いているキャスカは何のことかわからず、「それは私にとってはギリシャ語だ」と答えた。シェイクスピアは、ラテン語のことわざを頭に入れて、英語でチンプンカンプンの意味をこう表現したのである。
ギリシャ文明はヨーロッパ文明の根幹にあるものの、ギリシャ語は、ヨーロッパではチンプンカンプンのイメージがあるようだ。「Greek」だけでも、「理解できないこと」を意味するのだ。

英語で「彼は快晴な人!」といったらほめ言葉になる?
日本語で「お天気や」と言うと、「気の変わりやすい人、移り気な人」と言う意味。前の日、部下にガミガミ怒鳴っていたと思ったら、翌日は人が変わったように仏顔になる上司など、お天気屋に振り回されて、苦労している人も多いだろう。
人間の性格を変わりやすい天気にたとえるのは、よその国でも同じようで、英語にも「ウェザー(weather)」(天気)を使った慣用句がある。たとえば、「He's s fair-weatherman.」(彼はちゃっかりしてるからなあ)と言う言い回しがそうだ。
「フェア・ウェザー(fair weather)」はもともと「晴天」の意味。そこから、「いつも晴天」→「調子がいい、ちゃっかりしている」と言う意味で使われるようになった。
逆に、どんなときにも親身になってくれる人のことは、「He remained a good friend in all weathers.」(彼はどんな天気(境遇)の時にもよい友達だった)と言う。
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英会話・グレーハウンド
英語で灰色ではないのに「グレーハウンド」と呼ばれる不思議
グレーハウンド」と言う種類の犬がいる。視力と走力に優れ、古くから猟犬として親しまれてきた犬だが、その犬種名を分解すると、「グレー(灰色)」と「ハウンド(猟犬)」となる。
かといって、実際にグレーハウンドを見てみると、決して「灰色の猟犬」とは言えない。黒や茶色に白、さらに白地に茶色のぶちの入ったグレーハウンドもいる。
じつは、「グレーハウンド」の「グレー」は、灰色を意味する「グレー」ではない。中世英語の「grei-hound」に由来し、さらにそれはスカンジナビア語の「grey-houndr」が転訛したもの。
このスカンジナビア語の「グレー」は、灰色とは関係なく、「メス犬」と言う意味。つまり。「グレーハウンド」とは、もとは「メスの猟犬」と言う意味だったのだ。

英語で無駄なものにたとえられる、かわいそうな動物
六畳一間のアパート暮らしなのに、大きな和ダンスやキングサイズのベッドをもらっても、ありがた迷惑で置き場がない。日本語では、このように置き場や使い道に困るもののことを、「無用の長物」と呼ぶが、英語では、何と「白い象」と呼ばれている。
たしかに、六畳一間のアパート暮らしでも、大豪邸に住んでいても、白い象をプレゼントされたら困るだろうが、よりによって白い象が、「無用の長物」の象徴となったのは、なぜだろうか?
ルーツは、インドの故事にある。その昔、インドでは白い象が神聖視されていたが、飼育するには大金が必要だった。そこで、昔の国王は、嫌いな家臣にわざと白い象を贈り、破産に追い込んだのである。
この古いエピソードから、白い象が「金のかかる厄介なもの」や「無用の長物」を表すシンボルとなったと言うわけだ。
英会話・ことわざ
朝食をろくに食べずに出社し、空腹のまま仕事にとりかかると、どうしても能率が落ちてしまうもの。しかし、、そんなときでさえ、簡単に仕上げられる仕事もある。「朝飯前」の仕事である。
英語にも、この「朝飯前」に相当する言い回しがあるが、日本語とはうって変わって「It's a piece of cake.」という。直訳すると、「一切れのケーキ(を食べるくらい楽勝)さ」ということだ。
さらに、英語圏以外の国でも、これとよく似た表現があって、フランス語では、「タルトを食べるくらい楽勝だ」、デンマーク語では「梨を食べるくらい簡単だ」、イタリア語では「散歩なみに簡単だ」などという。
言葉はその国の文化と切っても切れない関係にあるから、無理に直訳すると、かえってわかりにくくなるが、最近は英語でも「before breakfast」の表現が使われるようになり、「ケーキ」の表現をわざわざ使わなくても通じるようになった。

英語で通じる日本語
柿がたわわに実る様子を見て、「ああ秋だなあ」と思うのは、いかにも日本人らしい感性。ところがこの柿、世界的にも「KAKI」の発音で通じる。学名も「Diospyros Kaki」なのだ。
なぜ日本語の柿が国際名として通るかというと、かつての南蛮貿易と関係がある。
ポルトガル人が種子島に漂着して鉄砲をもたらしたのは、1543年の秋のこと。このとき、おりよく実っていた柿を食べたポルトガル人は、そのおいしさにおどろき、柿の種と苗を故国に持ち帰ったといわれる。この話がどこまでほんとうかはわからないが、その後、ポルトガルやスペインとの南蛮貿易を通じて、柿がヨーロッパ各地に広まっていったのは確か。さらには、両国の領土だった南米ブラジルや西インド諸島にまで広まっていった。それで今でも、世界各国の辞典に「Kaki」のスペリングがのっているのだ。ちなみに、英語では、柿を「パーシモン(persimmon)」ともいうが、これはアメリカ東部の先住民の間で使われていた「干し果物」を意味する「ペッサミン」という言葉が語源。日本でも、柿といえば「干し柿」がおなじみだが、彼ら先住民も、アメリカガキと呼ばれる柿を、干して保存食にしていたのだ。


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