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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英単語・愛国主義
英語で狂信的な愛国主義を指す「ショウビニズム」の由来は?
熱狂的で、排他的な愛国主義のことを、「ショウビニズム(chauvinism)」という。これは、あるフランス人の名から生まれた言葉である。
そのフランス人は、「ニコラ・ショウヴァン(Nocolas Chauvin)」と言う兵士。彼は、ナポレオン時代の兵士であり、皇帝ナポレオンに絶対の忠誠を誓っていた。
その忠誠心は、ナポレオンが没落し、セント・ヘレナ島に流されても変わらなかった。敗れ去ったナポレオンにもフランスにも、悪いところはなかったと主張する彼の姿は、いつしか喜劇で風刺されるようになった。
そこから、熱狂的な愛国兵士「ショウヴァン」と言う名は、エキセントリックなイメージをもたれ名がら広まり、排他的な愛国主義を指す言葉として、「ショウビニズム」という言葉も生まれたのだ。

英語で私を表す「I」は、なぜ大文字で書くのか
英語の特徴の一つは、「私は」と言う意味の「I」を、文頭であれ文中であれ、常に大文字で書くこと。
これを英語に近い言語であるフランス語やドイツ語と比べると特徴が際立つ。
フランス語の「私は」である「je」や、ドイツ語の「私は」である「ich」は、文中では小文字になる。英語だけが、「私は」を常に大文字で表すのだ。
これは印刷技術の発達と関係がある。実のところ、英語の「I」も、かつては小文字で書かれていた。英語の「I」は、もとはドイツ語の「ich」に由来すると見られ、「ich」が英語に入り、やがて「i」だけで「私は」を意味するようになった。 
活字印刷のない、手書きの時代はそれで問題なかったが、15世紀以降、印刷技術が大きく発達する。活版で「i」の一文字を印刷すると、なんとも読みづらく、誤植のようにも見えた。加えて、みすぼらしくさえ見えることもあって、「i」を目立たせようとする工夫が加えられた。
一時は「i」に変えて「j」が試されたが、やはり目立たず、大文字の「I」が登場することになったのだ。
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英単語・バッバ
英語でアメリカ南部で親しい人を「バッバ」と言うのはなぜか?
アメリカ南部にいくと、男性が「バッバ(bubba)」と言う耳慣れぬ英語で呼ばれていることがある。これは男性同士、特に年少のものが年上のものを呼ぶときの南部独特の言葉で、「ブラザー(brother)」がなまったものである。
「ブラザー」には「兄弟」と言う意味のほかに、「仲間」「相棒」「兄貴」と言った意味もある。
この「ブラザー」は、地方によって方言化し、例えば「ブブ(bub)」と言えば、ブラザーがなまって、「坊や」と言う意味になった方言。これが南部に行くと、別のなまり方をして、「バッバ」となったのである。

英語でイギリスの国会議事録が「ハンサード」のなった感動的な出来事とは?
イギリスの国会議事録は、「ハンサード(Hansard)」と呼ばれる。こう呼ばれるようになったのは、19世紀初頭からのことで、ロンドンの印刷業者ハンサードの名にちなむ。
ルーク・ハンサードは、18世紀後半から、イギリスの下院議事録の編纂・出版を請け負っていた。その議事録は、仕上がりが早い上に、正確なものだった。
ハンサードは、民間の印刷業者に過ぎなかったが、イギリス政府はハンサードの仕事に何度も恩恵を受けた。海の向こうのフランスで革命が勃発した時、イギリスでは極秘調査委員会が組織された。その報告書もハンサードは24時間で仕上げ、ピット首相の元に届けた。ハンサードの仕事は、余人を持って代えがたく、こうした実績から、イギリスでは国会議事録を「ハンサード」と呼ぶようになったのだ。
英単語・英雄
英語で地図帳とギリシャの英雄「アトラス」との不思議な関係
地図は英語で「マップ」だが、地図帳となると「マップ」ではなく、「あとらす(atlas)」という。この「アトラス」は、ギリシャ神話に登場する巨人アトラスに由来する。
ギリシャ神話の巨人が、地図帳を意味する言葉になったのは、オランダの地理学者メルカトルが、地図帳を出版したことに始まる。
メルカトルは、航海図法に用いられる「メルカトル図法」の発明で知られるが、彼の編纂した地図帳の表紙や見返しには、地球を支える巨人アトラスの姿が描かれていた。
ギリシャ神話のアトラスは、オリンポスの神々との戦いに敗れ、罰として天空を両肩で支えなければならなくなった巨人のこと。メルカトルは、自身の地図帳に、天空ではなく地球を背負うアトラスの図を載せたのである。このメルカトルの地図帳は、やがて巨人「アトラス」の描かれた地図帳として知られるようになった。そして、地図帳そのものも「アトラス」と呼ばれるようになったのである。

英語でサインする時に突如現れるジョン・ハンコックって何者?
アメリカで文書に署名を求められた時、「Please, put your John Hancock on it .」という文に出くわすことがある。「それにご署名お願いします」という意味なのだが、文中の「ジョン・ハンコック」氏の唐突な登場に戸惑うかもしれない。「ジョン・ハンコックさんなんて知らないのに、署名していいかどうか」と迷う人もいるだろう。
なのだ。
「ジョン・ハンコック」という人物名が署名を意味するようになったのは、アメリカ独立戦争にさかのぼる。ハンコックは、アメリカ独立のために活躍し、1776年のアメリカ独立宣言では、最初の署名者となった。その署名は肉太で、読みやすかった。そこから署名を求める文に「ジョン・ハンコック」の名を入れるのが流行り、根付いたのである。
今では「ジョン・ハンコック」以外に、「ジョン・ヘンリー」も同じように用いられている。


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