英語・おじいさんの古時計
「大きなフル時計」は、昔から学校でよく歌われてきた唱歌。近年、大ヒットソングにもなったので、「大きなのっぽの振り子時計」とくれば、すぐに「おじいさんの時計」をイメージする人も多いだろう。実のところ、アメリカでも「大きな振り子時計」のことを「グランドファーザーズ・クロック(grandfather's clock)」、つまり「おじいさんの古時計」と呼ぶ。その理由は日本と同じで、「大きな古時計」の歌が昔から広く親しまれてきたからだ。「大きな古時計」は、ヘンリー・C・ワークによって1878年に作られた曲。それ以前、大きな振り子時計は、「ロングケース・クロック」(長箱時計)と呼ばれていたが、この曲が広まるにつれ、「おじいさんの時計」という言葉に取って代わられたのである。
英語・野球で「骨董」
野球をはじめとするスポーツで、判断の悪いプレーをすると、「ボーン・ヘッド(bone head)」となじられる。仕事でも同様で、素人同然のミスを「ボーン・ヘッド」という。「ボーン・ヘッド」がこういう意味になったのは、直訳すると想像がつく。
「ボーン」は「骨」、「ヘッド」は「頭」だから、「ボーン・ヘッド」で「骨董」となる。
骨董とは、頭の中が骨ばかりで、脳味噌がないということ。そこから「頭の働かない間抜け」という意味になったのだ。
野球では、デッド・ボールまがいの危険球を「ビーン・ボール(bean ball)」という。
打者の頭をかすめるような投球は「ビーン・ボール(bean ball)」と見なされ、乱闘騒ぎになったり、ビーン・ボールの報復合戦にも発展する。このビーン・ボールの「bean」とは、「頭」の俗称。頭に向けて投げられたと思われる「ボール」だから、「ビーン・ボール」となるわけだ。打者の足や腰の方に向かって投げられた球は、ビーン・ボールと呼ばれないのは、「ビーン」に「頭」の意味があるからだ。
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