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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英単語・ジョッキー
英語で競馬の騎手「ジョッキー」のちょっと意外な由来
競馬の騎手のことを、英語では「ジョッキー(jockey)」と呼ぶ。これは、競馬の本家であるイギリス生まれの言葉だ。 かつてスコットランドでは、田舎の若者のことを指して、「Jock」と呼んでいた。「Jock」は、英語の人名「Jack」のスコットランド風になまった言い方である。スコットランドの田舎の若者には、馬商人が多かったため、いつしか「Jock」は、馬商人を意味する言葉となった。
馬商人に「ヘイ、ジョッキー」などと呼びかけているうち、馬に乗る人にも同じ言葉をかけるようになった。こうして、騎手は「ジョッキー」と呼ばれるようになったのだ。

英語でケチのことを「スクルージ」というのは、あの小説から
文豪ディケンズの「クリスマス・キャロル」の主人公「スクルージ(Scrooge)」の名は、有名になって名前そのものが一般化してしまった例である。
高利貸を営むスクルージは、ケチで強欲で人を愛することのできない老人。彼は、クリスマスを祝う人々の幸せそうな様子に我慢できないでいると、そこへかつての仕事の相棒、ジェイコブ・マーレイの亡霊が現れ、スクルージの過去、現在、未来を見せ、悔い改めさせる、というのがあらすじ。日本でも、クリスマスが近づくと、あちこちの舞台で上演される有名な作品だ。
スクルージの名前は、英語の「スクリュー(screw)」(無理やり取る)や「スクイーズ」(搾り出す)からの造語と考えられるが、作品があまりに有名なため、今ではスクルージというだけで、「ケチ、守銭奴」の意味になる。
「ベニスの商品」の高利貸しシャイロック(Shylock)が、「冷酷で無慈悲な高利貸し」の意味で使われているのと同様だ。
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英単語・ドッグデイ
「ドッグデイズ」って、どんな時期のこと?
最近は、夏本番を迎えると、コンビニやスーパーの店頭にも、ウナギ弁当やウナギの蒲焼が並ぶ。ご存知のように、土用の丑の日にウナギを食べると、夏ばてすることなく、暑い季節を乗り越えられると言われているからである。
一方、英語では、そういう猛暑の季節を「ドッグデイズ(dog days)」と呼ぶ。英語では、なぜ「犬」が出てくるのだろうか?
これには、星座が関係している。正座の大犬座はえいごでは「キャニス・メジャー(Canis Major)」と言うが、その主星であるシリウスは、別名「ドッグスター(dog star)」と呼ばれる。そこから、この「ドッグスター」が太陽と同じ時期に昇る時期(7月3日~8月11日)を「ドッグデイズ」と呼ぶようになり、夏の暑い日のことや猛暑のことも「ドッグデイズ」と呼ぶようになったのだ。
ちなみに、俗説では、あるイギリス人がインドを訪れた際、あまりの暑さに家の中でぐったりしていると、犬だけは、外を走り回っていた。そこから、「こんな暑い日は、犬たちだけの日だわ(These hot days are only for dogs .)」と言い、「ドッグデイズ」という言い方が生まれたとも言われる。

「猫や犬が降る」と言う表現の由来とは
英語では、「花吹雪」のことを「It rains flowers.」、「地の雨が降る」ことを「It rains blood.」と言うが、英語には「It is raining cats and dogs.」と言う表現もある。
17世紀のイギリスでは、大変な数の野良猫や野良犬が走り回っていた。当時は、排水路が設置されていなかったので、激しい雨が降ると、猫や犬が街路に溢れた。
その光景が、まるで猫や犬が降ってきたように見えたことから、こんな表現が生まれたと言う。
また、猫は大雨を招き、犬は大風を招くという迷信から、嵐の時、「猫や犬が降ってくる」と言う表現が生まれたと言う説もある。
ただし、この表現、受験勉強中心の日本では、比較的知られた慣用句だが、英語圏の日常会話ではほとんど死語化している。
だから、日本人がいきなり使ったりすると、「あなたはシェイクスピアのような人だ」とからかわれることになる。

英単語・パブ
パブは「パブリック・ハウス(public house)」(公共の家)の略語で、イギリスで発達した酒場のこと。もともと宿屋や雑貨屋も兼ね、町のコミュニティーセンターのような存在として親しまれてきたことから、こう呼ばれるようになった。
ところで、本場イギリスのパブには、ユニークな名前をもつところが多い。とりわけ目立つのは、「King's Arms」(王様の紋章)、「Rose & Crown」(バラと王冠)のような、王家にちなんだ店名である。なぜそんな名前をつけたかというと、イギリスではその昔、文字を読めない人にも、どんな商売の店か一目でわかるように、店の看板に絵を描く習わしがあったから。これは、パブに限らず、あらゆる職種の店に共通していたもので、たとえば、靴屋なら靴の絵、質屋なら金色の三つ玉を描いた看板が掲げられていた。
それらのうち、現在まですたれずに残っているのが、パブのバラエティーにとんだ看板。酒とは関係のない店名が多いのも、絵で描きあらわしやすく、差別化しやすい名前が選ばれたためなのである。
そのため、パブには「Black Swan」(コクチョウ)、「Red lion」(赤獅子)、「The Golden Dove」(金の鳩)のように、動物の名前をつけている店も少なくない。

英単語・ソーズベリー
ひき肉料理の代表格・ハンバーグは、英語で言うと「ハンバーガー・ステーキ(hamburger steak)。
バンズ(パンの一種)ではさんでいるかどうかにかかわらず、「ハンバーガー」といい、和製英語の「ハンバーグ」では通じない。
また、アメリカではハンバーガー・ステーキを、「ソールズベリー・ステーキ(salisbury steak)」と呼ぶこともある。このソールズベリー・ステーキという呼び名は、ドイツと敵対関係にあった第一次戦争中のアメリカで生まれたもの。いわゆるハンバーグは、19世紀の中頃にアメリカに移住したドイツのハンブルグ出身者によって広まっていたが、大戦の勃発で、ドイツ語を取り除こうという動きが起きると、ハンブグという都市に由来する「ハンバーガー」の名前も変えなければならない、ということになった。そこで浮上したのが、イギリス人医師ジェームズ・ソールズベリーの名前。ソールズベリーは、かつて蔓延する病気の治療に、ハンバーガーミートをとることを提唱した人。その名がハンバーガーのかわりに使われるようになったのだ。



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