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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英単語・警察官「コップ」
誰でも知ってるあの言葉は意外な人物とつながっていた・・

英語でイギリスの警察官を「ボビー」とよぶのは、この人のため!
「警察官」は英語で「ポリスマン(policeman)」だが、他に俗称がある。『ロボコップ』という映画があるように、アメリカで警察官は「コップ(cop)」と呼ばれる。一方、イギリスでは「ボビー(bobby)」。警察官の俗称がアメリカとイギリスで異なるのは、それぞれの社会の事情からのようだ。
アメリカで警察官を「コップ」と俗称するのは、ニューヨークの警察官の服に由来すると見られる。かってニューヨークの警察官は赤い胴のボタンを付けていた。そうのボタンは英語で「コッパー(copper)」であり、そこから警察官を「コップ」、あるいは、「コッパーズ」と呼ぶようになったのだ。
ただし、これには異説もあって、捕まえるという意味のラテン語「capere」に由来するとも言われる。これが、アメリカ英語では「cop」になったというのだ。
一方、イギリスの「ボビー」は、人名に由来する。ロンドン警視庁を創設したのは、当時のロバート・ピール内相。彼の愛称「ボビー」が、警察官全体の俗称になった。

英語でならず者が「フーリガン」と呼ばれる事情とは?
サッカーのワールドカップが開催されると、決まって心配の種になるのは、ならず者集団の「フーリガン(hooligan)」である。開催国はフーリガン対策に頭を悩ませるわけだが、このフーリガンという言葉の成り立ちには、様々な説がある。
まずは、かつてロンドンにいた、ならず者の名に由来するという説。彼の名は「フーリハン(Houkuhan)」といい、フーリハンが率いるならず者団は「フーリガンズ」と呼ばれるようになった。フーリハン率いるならず者集団がいなくなっても、「フーリハン」の記憶は消えず、ならず者をちょっとなまって、「フーリガン」と呼び続け、それが、世界に広まったという説である。
これには異説もある。やはり。かつてのロンドンには「ホーリー(Hooley)」という、ならず者がいた。彼が率いるならず者団に対して、警察側は「ホーリー・ギャング」と呼ぶようになり、この「ホーリー・ギャング」が、やがて「フーリガン」と短縮化して、ならず者を意味するようになったとも言われる。
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英単語・ネズミ「ミッキー・マウス」
英語で草履のない英語圏で「ゾウリムシ」は何と言う?
中学生時代、理科の時間に、ゾウリムシを顕微鏡でのぞいた人もいるだろう。ゾウリムシは、5分の1ミリほどの単細胞動物だが、その仕組みが人間の細胞によく似ているので、生物学や遺伝学では、貴重な研究対象となっている。
そもそも、この「ゾウリムシ」と言う名前は、姿形が草履に似ていることから名づけられたもの。では、総理のない英語圏では、何と呼んでいるのだろうか?
「スリッパムシ」と言う言葉を思い浮かべた人がいるかもしれないが、それで正解。「paramecium」と言う言葉もあるが、「スリッパ・アニマルキュール(a slipper animalcule)」とも呼ばれ、直訳すると「スリッパの形をした小動物」と言う意味だ。
なお、英語だけでなく、ドイツ語やフランス語でも、「スリッパ虫」と言う意味の言葉で呼ばれている。

英語でミッキーマウスがもし「ミッキーラット」だったら?
ウォルト・ディズニーの生んだ世界的な人気キャラクターといえば、「ミッキーマウス」。日本でも、子供はもちろん、若いOL からお母さん世代まで、ミッキーマウスのキャラクターグッズを愛用している人が多いが、もしその名前が、「ミッキーマウス」ではなく、「ミッキーラット」だったら、どうなっていただろうか。「ねずみを英語でなんと言う?」と問われれば、たいていの人は「マウス」と答えるだろう。ただし、英語のねずみにはもう一つ「ラット」と言う言葉もある。両者は同じく「ネズミ」を意味する単語だが、「ラット」は日本語で言うドブネズミのこと。一方、「マウス」は小さなハツカネズミのことである。
「ミッキーラット」では、丸々と太ったドブネズミになってしまい、世界で愛される存在になれなかったはずである。チューチューと愛らしい声でなくマウスがモデルだったからこそ、ミッキーマウスは世界的なアイドルになれたのだろう。
英単語・ことわざ「アヒル」
英語で「おしゃべり」の代名詞にされている動物って?
「なぜ、それを知っているの?」と質問された時、「小耳に挟んだから」とよく言う。誰から聞いたかは忘れたがうわさで聞いたとか、話の出所を隠したい時に、この表現が使われる。では、これを英語で言うと、何というのだろうか?
答えは、「a little bird told me (小鳥がささやいたんだよ)」「チュンチュンとおしゃべりな小鳥が、私の肩に止まってささやいた」と言うほどの意味で、いかにもうわさ好きの人が、ペラペラしゃべっていったという雰囲気がよく出ている慣用句だ。こう言われて、「その小鳥って、誰のこと?」と聞くのは野暮と言うもの。英語で「a little bird told me」と言えば、「誰に聞いたんだっけなア」と言うニュアンスも含まれる。

英語で「のれんに腕押し」は、英語ではアヒルが登場!
話をしたり、行動に起こしても、一向に反応がないことを、日本語では「のれんに腕押し」と言う。風にひらひらとなびくのれんを腕で押したところで、反応も抵抗もないことから、この言葉が生まれた。
では、「のれん」そのものがない英語圏では、相手から何の反応もないとき、何と言うのだろうか?意外にも、アヒルを登場させて、「It's like pouring water on a douck's back .(アヒルの背中に水をかける)」と言う。
アヒルの体は、全身が“完全防水”で、羽は水をはじいてしまう。そうでなければ、濡れた羽が重くなり、すいすい泳ぐことも、敵から逃げることもできなくなってしまう。そこから、アヒルの背中に水をかけたところで、水はこぼれ落ちるだけ。やっても無駄と言うことから、この慣用句が生まれた。


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