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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英語圏とは違い日本の市町村はゴミの分別にうるさく、生ゴミ、粗大ゴミ、不燃物、リサイクルゴミなど、何種類にも分けなくてはならない。一方、英語圏はというと、ゴミを表す言葉はそうは多くない。
 代表的な単語は、英語で「ガーベッジ(garbage)」「トラッシュ(trash)」「ラビッシュ(rubbish)」「ウエイスト(waste)」で、それぞれ意味が少しずつ違う。
 英語の「ガーベッジ」は、台所から出る生ゴミや残飯のこと。それ以外のゴミは、英語の「トラッシュ」が一般的だ。ガラクタや屑も英語で「トラッシュ」で、ほかに英語の「トラッシュ」にはまがいものや安物といった意味もある。
 英語の「ラビッシュ」は英語の「トラッシュ」とほぼ同じ意味で、屑、廃物をいう。さらには、馬鹿げたこと、ナンセンスなこともさす。
 英語の「ウエイスト」は「屑の」という形容詞で、そのあとにいろいろな言葉をつけて、「~屑」となる。たとえば「ウエイスト・ペーパー」といえば、紙屑のことである。

 海外旅行に行くと、現地の子供たちから「サヨナラ」とか「スキヤキ」「サムライ」などと、突然“あいさつ”されることがある。どれも、日本語が外来語として新党した有名な例で、ほかにも「ツナミ(tsunami)」、「カラオケ(karaoke)」、「スシ(sushi)」などの日本語は、そのまま英語として通じる。
 そんななかで、日本人をギョッとさせるのが、「ハラキリ(hara-kiri)」という英語である。これは、読んで字の如く、日本語の「腹切り」がもとになっている語で、「He committed hara-kiri」(彼は自殺した)のように使われる。
 ハラキリが世界に伝わったきっかけは、江戸末期、薩摩藩士がイギリス人を殺傷した「生麦事件」だったといわれている。その後、イギリス人外交官ミットフォード(1837~1916)の回想録などによって、広く欧米諸国に知られるようになった。日本では「切腹」と呼ばれるものが、英語では「ハラキリ」という生々しい表現に変わったというわけだ。もっとも、たいていの欧米人は、ハラキリをたんに「自殺(suicide)」という意味で使い、「自分の腹を切って死ぬ」という本来の意味を知らないことが多い。

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 英語で「ストライキ」は労働争議の意味で、野球の「ストライク」とは、まったく違った場面で使われる単語だが、英語で書くと、どちらも「strike」。同じ単語である。
「strike」には、「打つ」とか「攻撃する」という意味があり、日本では、経営陣を攻撃して打撃を与える時には「ストライキ」、野球で投手が投げ込めば、「ストライク」という。
 なぜ、同じ単語が、日本では違った発音で定着したのかは、はっきりしない。また、野球のスコアブックでは、三振の記録を「K」と記すが、これは「strike」のうちの「K」からきたもの。三振を次々にとる投手を『ドクターK』(Dr.K)というのも、ここからきている。
 では、なぜストライクの頭文字「s」ではなく、「k」が使われているかというと、野球用語には、セーフ(safe)、盗塁(steal)、犠打(sacrifice)のように、「s」で始まる言葉が数多くあるため、混同をさけてのことだという。
 
 英語で財布のことを、「ワレット(wallet)」、あるいは「パース(purse)」というが、これにははっきりした違いがある。
「ワレット」と言った時には、男性の札入れや財布を指し、女性用財布を「ワレット」というと、間違いになる。
一方、「パース」は、主に女性のハンドバッグやがま口を指す。だから、男性が自分の財布を「パース」というのはおかしい表現になる。もっとも「パース」には、ほかに資金や資力、さらには贈与金、寄付金といった意味もある。このときは、男性が「パース」を使ってもかまわない。
 このように、「ワレット」と「パース」を使うときには注意が必要なのである。 
英語で「グラマー」と聞いて、真っ先に「英語の文法」を連想する人は、英語がそうとう得意な人だろう。たいていの人は、マリリン・モンローのような「グラマー女優」を思い浮かべるはずである。この二つの「グラマー」、英語ではまったく別の単語である。文法は英語で「grammar」で、女性の豊満なスタイルは英語で「glamour」なのだ。アルファベットで「r」と『l』の発音の区別ができない日本人が、同じように発音するだけなのだ。
もっとも、この二つの英単語の語源をたどると、同じ語に行きつく。文法の「grammar」は、ギリシャ語の「techne grammatike」が起源で、「読み書きの技術」の意味。これがラテン語、古フランス語を経由して、14世紀ごろ「ラテン語の文法」という意味で英語に取り入れられた。
その一方、昔の人にとって、書物や文字を読み解くことは、魔術のように魅力的だったことや、実際に占星術などの知識が書物を介して伝わっていたこともあって、英語の「grammar」の変形「gramarye」がずばり「魔術」の意味で使われるようになった。それを、18世紀のスコットランドの詩人らが、英語で「glamour」として使うようになり、やがて魔法のように男性を惑わす女性の魅力を指す語として定着したというわけである。


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