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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英語にない日本語
外国でホームステイをしたとき、日本人がきまって疑問に思うことがある。食事の前の「いただきます」を英語ではどう表現するのか、という問題だ。「いただきます」は、食材への感謝の気持ちを表すための大切なあいさつ。
日本で生まれ育った人なら、こういうあいさつ抜きに食べ始めるのは、失礼にならないかと心配になるのも、もっともな話だ。
ところが、英語には「いただきます」にあたることばがないのだ。食前の祈りをすることはあるが、それは一般家庭ではクリスマスなど限られたときだけのことで、ふだんは何も言わずにいきなり食べ始める。
そこで、何も言わずに食べ始めるのに違和感を覚えるという人は、友達同士なら、「レッツ・イート(Let's eat)」(さあ食べよう)とこえをかけたり、ホームステイ先にいるなら、「ディス・ルックス・デリシャス(This looks delicious.)」(おいしそうですね)、「サンキュー・フォー・プリペアリンぐ(Thank you for preparing the meal)」(食事を作ってくれてありがとう)などというといいだろう。決まり文句ではないが、これで自分なりの感謝の気持ちを表現できる。

 

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英語で「グラマー」と聞いて、真っ先に「英語の文法」を連想する人は、英語がそうとう得意な人だろう。たいていの人は、マリリン・モンローのような「グラマー女優」を思い浮かべるはずである。この二つの「グラマー」、英語ではまったく別の単語である。文法は英語で「grammar」で、女性の豊満なスタイルは英語で「glamour」なのだ。アルファベットで「r」と『l』の発音の区別ができない日本人が、同じように発音するだけなのだ。
もっとも、この二つの英単語の語源をたどると、同じ語に行きつく。文法の「grammar」は、ギリシャ語の「techne grammatike」が起源で、「読み書きの技術」の意味。これがラテン語、古フランス語を経由して、14世紀ごろ「ラテン語の文法」という意味で英語に取り入れられた。
その一方、昔の人にとって、書物や文字を読み解くことは、魔術のように魅力的だったことや、実際に占星術などの知識が書物を介して伝わっていたこともあって、英語の「grammar」の変形「gramarye」がずばり「魔術」の意味で使われるようになった。それを、18世紀のスコットランドの詩人らが、英語で「glamour」として使うようになり、やがて魔法のように男性を惑わす女性の魅力を指す語として定着したというわけである。


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