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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英単語・グロッキー
英語で「グロッキー」の語源は、イギリスの提督だった!
パンチを打たれまくって、フラフラになったボクサーの様子を「グロッキー状態」という。あるいは、働きすぎてフラフラのサラリーマンのことも、「彼はグロッキー状態だ」などという。このグロッキー、英語の「グロッギー(groggy)」からきたもので、イギリスの海軍から生まれた言葉だ。
18世紀のいギリスの海軍提督エドワード・ヴァーノンのあだ名は、「オールド・グロッグ(Old Grog)」だった。彼が当時「grogram」と呼ばれる外套をよくまとっていたことから、このニックネームが付いた。
オールド・グロッグ提督は、ラム酒の水割りが大好きで、ある日、水夫達に特別の水割りを振舞った。水夫達は喜び、以来、提督に敬意を表し、水割りの酒を提督のあだ名である「グロッグ」と呼ぶようになった。
ご存知のように、水割り酒は飲みやすい。とはいえ、アルコールが含まれていることは確かだから、飲みすぎれば酔っ払ってフラフラとなる。いつしか、水割り酒「グロッグ」を飲みすぎて酔っ払ってしまい、フラフラ状態になることを「グロッギー」と言うようになった。
その「グロッキー」、時代の移りかわりとともに、酔っ払うと言う意味は消えて、疲労や打撃でフラフラになることを、こう呼ぶようになったのである。

英語で落下傘部隊が降下する時、「ジェロニモ」と叫ぶわけ
アメリカの空挺師団の落下傘部隊では、飛行機からパラシュートで降下する時、隊員達は「ジェロニモ(Geronimo)」と叫ぶ。この「ジェロニモ」、武運を祈るとともに、気合を入れるための叫び声だが、もとは人名だ。
ジェロニモは、19世紀後半から20世紀初頭を生きたアメリカ先住民である。アメリカ先住民は、ヨーロッパからやってきた入植者に、土地を奪われていくが、アパッチ族のリーダーだったジェロニモは、最後まで抵抗をやめなかった。
ジェロニモの奮闘は、後に映画化され、その映画をアメリカの第82空挺部隊の隊員達も見た、彼らはその映画に興奮し、やがて作戦演習が始まると、お互いを「ジェロニモ」と呼び合い、士気を高めるようになった。
空挺部隊での「ジェロニモ」熱は、さらに広がった。パラシュートで落下する時の叫び声や、成功した時の叫び声にも、「ジェロニモ」が使われるようになったのだ。
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英単語・マクドナルド
英語でマクドナルド(McDonald's)」と、途中に大文字を使うのはなぜか?
ハンバーガーのマクドナルドの看板を見ると、英語で「McDonald's」とある。スペルの途中に大文字の「D」があり、英語のルールに反しているように見える。
だが、その意味をよく分析していくと、大文字でいいことがわかってくる。「マクドナルド」の「マック(Mac あるいはMc)」には「~の息子(son of ~)」という意味があり、「マクドナルド」は「ドナルドの息子」の事を言う。英語では人名のスペルの頭文字は大文字だから、ドナルドの頭文字である「D」は、スペルの途中でも大文字となるのだ。
この種の名はアイルランド系、スコットランド系に多く、戦後の日本の占領軍司令官であるマッカーサーも、「MacArthur」と綴り、「アーサーの息子」という意味になる。

英語で「エリザベス」の愛称が「リズ」になる法則とは?
英語圏の人は、愛称で呼ばれることが多い。たとえば、俳優のエリザベス・テーラー(Elizabeth Taylor)の場合、愛称は「リズ(Liz)」だ。
なぜ「エリザベス」の愛称が「リズ」かといえば、「エリザベス」の綴りの中に「リズ」となる部分があるから。このように、英語の愛称は、その人の名から一部をとって使われることが多い。
たとえば、男性名「マイケル(Michael)」の愛称は、「ミッキー(Mickey)」や「マイク(Mike)」。これらの愛称も「マイケル」の英語綴りの一部からとったものだ。「エリザベス」の場合、長い名であるため、いろいろな部分を愛称にできる。そのため、「リズ」以外にも、いろいろなものがある。「エリーザ(Eliza)」や「ベス(Beth)」「ベティ(Betty)」も、「エリザベス」の愛称だ
英単語・スラング英語でありきたりな名前「ジョン・トーマス」のHな正体って?
男女の性器のことを話すときでも、「ペニス」や「ヴァギナ」といった言葉はさすがに使いにくい。そこで、日本では、「ナニ」とか「息子」といった呼び方をするが、こうした言い方は英語にもある。
その代表が、「ジョン・トーマス(Jhon Thomas)」だ。「ジョン・トーマス」は人名だが、これで男性器も意味するのだ。また、親しい同士のくだけた場では、「リトル・ブラザー(little brother)」「ジョイ・スティック(joy stick)」などとも言う。

英語で犯罪事件に頻繁に登場する「ジョン・ドウ」の謎とは
アメリカやイギリスの新聞を開き、犯罪事件の記事を読んでいると、時々同じような名が出てくることに気づく。「ジョン・ドウ(Jhon Doe)」、あるいは「ジェーン・ドウ(Jane Doe)」という名だ。
ドウ氏というのは、よほど犯罪に巻き込まれやすい一家なのかというと、そうではない。この「ジョン・ドウ」とは、「不詳の人物」を指す時の言葉なのだ。
日本で書類を記入する時、「山田太郎」「山田花子」といった名が例に出てくることがある。「ジョン・ドウ」や「ジェーン・ドウ」もこれと同じで、名前がわからないとき、仮想名として使われるのだ。氏名不詳の場合、男性なら「ジョン・ドウ」となり、女性なら「ジェーン・ドウ」と表す。
「ジョン・ドウ」も「ジェーン・ドウ」も、もとは不動産占有権回復の訴訟があったとき、原告の仮想名としてあてたもの。
以来、わからない名には「ジョン・ドウ」「ジェーン・ドウ」が用いられるようになった。


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