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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英単語・数
日本人が面食らう「数」の感覚と数え方
英語圏で言う「娘盛り」の驚きの年齢は?

その昔、日本では「鬼も十八、番茶も出花」といわれ、女性は18歳の頃が最も美しいとされた。
では、援護件の言い方では、娘盛りは何歳といわれているのだろうか?
そういう意味の英語には、「スイート・シックスティーン(sweet sixteen)」という言葉がある。「花の16歳」という意味で、英語圏ではこの辺りを娘盛りとするというわけだ。ただ、本当にその年頃が一番美しいから、こう呼んだかどうかはいささか怪しい。韻を踏むように「s」を繰り返し発音するリズムが、耳に心地よいからではないかとも見られるのだ。
たとえば、英語圏には、発音の“準備運動”として、「Six little thistles stick(6つのあざみのとげが突き刺さる)」、「Swan swan over the sea : swim, swim, swan, swim(白鳥が海を泳いだ。泳げ、白鳥、泳げ)といった言い回しがある。「sweet sixteen」という言葉も、「s」そ規則的に発音する語呂のよさから広まったと見られるのだ。

英語で「ティーンエージャー」に10~20歳が含まれない理由とは?
「ティーンエージャーって何歳のこと?」と問われれば、「10代」と答える人が多いだろう。そのため、日本では、11歳や12歳の小学生も「ティーンエージャー」に含まれると思っている人が多い。
ところが、英語では12歳以下は含まれず、13歳から19歳までの若者のことになる。英語の数で「ティーン」という接尾辞が着くのは、「13」から「19」までだからである。
大昔の人々は、手の指を使って数を数えていた。ところが、手の指は10本しかなく、11個目は一つあまることになる。そこで、11のことを「そして一つ残った」という意味の「イレブン」という言葉で呼んだ。「トゥウェルブ」は「そして二つ残った」という意味である。
しかし、13以上は「3と10」「4と10」・・・と数えたので、3や4に10を意味する「ティーン」と付けて表すようになった。だから、「サーティーン」とは「3と10」ということなのである。
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英単語・セカンド
英語で「セカンド」が「秒」という意味を持つようになった、やむにやまれぬ事情とは?
「セカンド」には「二番目の」という意味もあるが、「秒」という意味もある。一つの単語で、二つのまるで関係のない意味を持っているのは、なぜだろうか?
ラテン語で「二番目の」という意味の「セカンド」に、「秒」という意味が加わったのは、古代ギリシャ時代のことだった。
当時、時間を表す単位は、「アワー(hour)」(一時間)が最小で、それより短い時間を表現する言葉はなかった。一時間より短い時間は、すべて「きわめて小さい」を表す「ミニット(minute)」と呼ばれた。ところが、時代が進むにつれ、一時間より短い時間を「ミニット」と呼ぶと、もっと短い時間を何と呼べばいいのか困るようになった。
そこで、考え出されたのが、ラテン語で「次の」とか、「二番目の」という意味の「セカンド」をつけた「セカンド・ミニット」という表現。やがて、この表現の「ミニット」が略されて、単に「セカンド」と呼ばれるようになった。やがて、「分」や「秒」という時間の単位が作られると、それぞれ「ミニット」「セカンド」の言葉があてられたのである。
その後、この「セカンド」は、英語にも取り入れられたのである。

英語でボクシングで介添え人を「セコンド」と呼ぶににはこんなわけがあった!
ボクシングで、介添え人を「セコンド」と呼ぶのは、なぜか。
ボクシングで、選手の介添え人として働くのが「せこんど(second)」だ。セコンドに着くのは、トレーナーやコーチであることが多いが、「セコンド」のもともとの意味は「二番目」。野球の「セカンド」も、二番目のベースの意味から来ている。
その「セコンド」に介添え人という意味が生じたのは、本来のボクシングのスタイルと関係する。場億寝具の試合では、古くから二人の助手を置いていいことになっていた。その助手自身の多くはボクサーで、次の試合に備える身であったり、助手についた試合が早く終わった場合の代替試合に出る立場だったりした。
かれらには介添えの仕事をしながら、“第二試合”に登場するボクサーでもあったわけだ。そこから、二番目を意味する「セコンド」と呼ばれるようになった。
英単語・フロアー
イギリスでは「ファースト・フロア」が「二階」になるのは、どうして?
イギリス英語とアメリカ英語では、よく知られているように、ビルの階数の数え方が違っている。
アメリカ英語では、地上階から「ファースト・フロア、セカンド・フロア…」と数えていくが、イギリス英語では、地上階は「グランド・フロア」で、二階が「ファースト・フロア」となる。
では、なぜ、イギリス英語では、二階を「ファースト・フロア」と呼ぶようになったのだろうか?
その由来は、中世にまでさかのぼる。当時は、敵がいつ城や館を襲ってくるかわからなかった。そこで、敵の侵入を防ぐため、城や館の入り口は、階段を上がった先の「二階」に設けるのが主流だった。つまり、“最初”に足を踏み入れるのが、「二階」だったので、「二階を「ファースト・フロア」と呼ぶようになり、地上階が「グランド・フロア」となった。
その後、時代が進むと世の中が安定し、わざわざ「二階」に出入り口を設ける必要がなくなり、人々は地上階から出入りするようになった。そころが、階の呼び方は、そのまま残ったというわけである。

英語で「ファースト」「セカンド」が「ワン」「ツー」と似ても似つかないのはなぜか?
「フォー(four)」は「フォース(fourth)」、「ファイブ(five)」は「フィフス(fifth)」、となるのに、「ファースト(first)」(一番目の)と「セカンド(second)」(二番目の)という序数詞は、基になる「ワン」と「ツー」とは、全く違った言葉だ。
そもそも、「ワン」と「ファースト」、「ツー」と「セカンド」は、語源からして別物である。「ファースト」の基になったのは、「前」を表す「フォー(for)」という言葉。「フォー」は、時間や空間、条件などが「前」であることを表し、「former」(前の)や「before」(前に)といった単語にも使われている。
「一番目」は、言い換えると「一番前」ということで、この「フォー」に、最上級の語尾であった「st」がつけられ、「forst」という言葉が生まれた。その後「fyst」や「ferst」「firste」と変化し、中世の頃、「first」となった。
一方、「セカンド」は、中世の頃、フランスから入ってきたラテン語系の言葉。もともと、英語で「二番目」を表す言葉には「oper」というのがあったが、ノルマン人の征服によって多くの大陸系の言葉が入り込み、「二番目」という言葉も「セカンド」の取って代わられたのである。
ちなみに、「oper」は、「もう一つ」を指す「アザー(other)」という単語に変化して残っている。


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