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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英語・発音しない「K」
日本語では、「こんにちは」を「ちわっ」と言ったり、「このやろう」を「のやろう」のようにいうことがある。もともとあまり強い発音ではない「こ」が、言葉の中の「の」などに吸収され、省略されたのである。
英単語の「ノウ(know)」の「k」の字が発音されないのも、これと同じ理屈だ。「know」のほかにも、英語には、「ナイフ(knife)」や「ナイト(knight)」(騎士)など、頭の「k」を発音しない単語が数多くあるが、「k」という子音は、弱い音なので消えてしまったのだ。もともとはちゃんと発音される綴りだったのだ。
11世紀以前の古英語の時代には、「k」という字がなかったので、変わりに「c」が用いられ、「know」は「cnawan」、「knife」は「cnif」、「knight」は「cniht」と綴られていた。そしてそれぞれ「クナーワン」「クニーフ」「クニヒト」と発音されていたのだ。だが、、言葉は口に上るうちに変化していくもの。発音しにくい音、発音の弱い音が消えていくのは、自然の流れだ。「k」の場合、日本語の「く」のように母音を伴わないため、「n」とのつなぎが難しく、結果的に発音が省略されるようになったともられている。

英語・迷惑メール
インターネットは、買い物にも調べ物にも便利だが、反面、広告や勧誘などの迷惑メールである「スパムメール」にイライラしている人も多いだろう。放っておくと、一日に何十通ものスパムメールがやってくる。
この「スパムメール」、単に「スパム」ともいい、「spam」と綴る。その由来は、「SPAM」という豚肉の缶詰の商標だ。
この缶詰は、広く売られていて誰もが知っている人気商品。それゆえに、「モンティー・パイソン(Monty Python)」というコメディー番組の中でネタにされてしまった。そのコメディーは、レストランに入った夫婦が注文をしようとすると、周りの人が「スパム、スパム、大好きなスパム」と連呼すというもの。これが大うけだったようで、ここから「連呼する」「繰り返す」との意味になり、やがて何度も送られるメールが「スパムメール」と呼ばれるようになったと言う。
もっとも大迷惑だったのが、この商品の発売元である食品会社だ。わざわざウェブ上で「商品のスパムは大文字、スパムメールのスパムは小文字です」と書いてあるとか。実に気の毒な話である。

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英語・おじいさんの古時計
「大きなフル時計」は、昔から学校でよく歌われてきた唱歌。近年、大ヒットソングにもなったので、「大きなのっぽの振り子時計」とくれば、すぐに「おじいさんの時計」をイメージする人も多いだろう。実のところ、アメリカでも「大きな振り子時計」のことを「グランドファーザーズ・クロック(grandfather's clock)」、つまり「おじいさんの古時計」と呼ぶ。その理由は日本と同じで、「大きな古時計」の歌が昔から広く親しまれてきたからだ。「大きな古時計」は、ヘンリー・C・ワークによって1878年に作られた曲。それ以前、大きな振り子時計は、「ロングケース・クロック」(長箱時計)と呼ばれていたが、この曲が広まるにつれ、「おじいさんの時計」という言葉に取って代わられたのである。

英語・野球で「骨董」
野球をはじめとするスポーツで、判断の悪いプレーをすると、「ボーン・ヘッド(bone head)」となじられる。仕事でも同様で、素人同然のミスを「ボーン・ヘッド」という。「ボーン・ヘッド」がこういう意味になったのは、直訳すると想像がつく。
「ボーン」は「骨」、「ヘッド」は「頭」だから、「ボーン・ヘッド」で「骨董」となる。
骨董とは、頭の中が骨ばかりで、脳味噌がないということ。そこから「頭の働かない間抜け」という意味になったのだ。
野球では、デッド・ボールまがいの危険球を「ビーン・ボール(bean ball)」という。
打者の頭をかすめるような投球は「ビーン・ボール(bean ball)」と見なされ、乱闘騒ぎになったり、ビーン・ボールの報復合戦にも発展する。このビーン・ボールの「bean」とは、「頭」の俗称。頭に向けて投げられたと思われる「ボール」だから、「ビーン・ボール」となるわけだ。打者の足や腰の方に向かって投げられた球は、ビーン・ボールと呼ばれないのは、「ビーン」に「頭」の意味があるからだ。

英会話・門限

日本には、「夕焼け小焼けで日が暮れて、山のお寺の鐘がなる」という童謡があるが、ヨーロッパでは、教会の鐘の音が夕暮れ時を告げる。この夕方に鳴らす暮鐘のことを、英語で「カーフュー(curfew)」という。
この「カーフュー」という単語、海外に行くと、意外な場所で出くわすことがある。宿泊施設の案内などに「Curfew is at 11p.m.」などと書かれているのだ。「curfew」には、晩鐘という意味のほかに、「門限、消灯時刻」という意味もあるからだ。
中世ヨーロッパでは、就寝前の決められた時間に、鐘を鳴らして、火の始末をうながすという習慣があった。それによって、台所の火の消し忘れなどによる火事をふせいだのである。
「カーフュー」と言う単語も、もとをたどれば「cover + fire」。つまり、「火を消せ」という意味。中世の人々は、床につく前に鳴る鐘の音で、火を消したかどうかを確認していたのである。それが、やがて「夜間の外出禁止時間」を指すようになり、「門限」の意味になった。「Oh,my curfew is coming. I have to go.」(もう門限だ。帰らなきゃ)というふうに使う。

英語圏・温泉

温泉のことを英語では「スパ(spa)」という。温泉をこう呼ぶようになったのは、ベルギーに「スパ」という温泉があったから。
ベルギーの森の中の「スパ」という土地に温泉がわいていることは、すでに14世紀には知られていた。ただ、当時はヨーロッパの人々には、温泉に入る習慣がそれほどなかった。古代ローマ帝国の時代、温泉は大衆的なものだったが、中世ヨーロッパでは、そうではなかったのだ。
その後、温泉には傷病者を癒す効果があるとわかってくる。18世紀、温泉の効能がよく知られるようになるにつれ、ベルギーの温泉地スパも有名になった。「スパ」は温泉地の代名詞のようになり、やがて温泉全体を指すようになったのだ。



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