英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英会話・グレーハウンド
英語で灰色ではないのに「グレーハウンド」と呼ばれる不思議 グレーハウンド」と言う種類の犬がいる。視力と走力に優れ、古くから猟犬として親しまれてきた犬だが、その犬種名を分解すると、「グレー(灰色)」と「ハウンド(猟犬)」となる。 かといって、実際にグレーハウンドを見てみると、決して「灰色の猟犬」とは言えない。黒や茶色に白、さらに白地に茶色のぶちの入ったグレーハウンドもいる。 じつは、「グレーハウンド」の「グレー」は、灰色を意味する「グレー」ではない。中世英語の「grei-hound」に由来し、さらにそれはスカンジナビア語の「grey-houndr」が転訛したもの。 このスカンジナビア語の「グレー」は、灰色とは関係なく、「メス犬」と言う意味。つまり。「グレーハウンド」とは、もとは「メスの猟犬」と言う意味だったのだ。 英語で無駄なものにたとえられる、かわいそうな動物 六畳一間のアパート暮らしなのに、大きな和ダンスやキングサイズのベッドをもらっても、ありがた迷惑で置き場がない。日本語では、このように置き場や使い道に困るもののことを、「無用の長物」と呼ぶが、英語では、何と「白い象」と呼ばれている。 たしかに、六畳一間のアパート暮らしでも、大豪邸に住んでいても、白い象をプレゼントされたら困るだろうが、よりによって白い象が、「無用の長物」の象徴となったのは、なぜだろうか? ルーツは、インドの故事にある。その昔、インドでは白い象が神聖視されていたが、飼育するには大金が必要だった。そこで、昔の国王は、嫌いな家臣にわざと白い象を贈り、破産に追い込んだのである。 この古いエピソードから、白い象が「金のかかる厄介なもの」や「無用の長物」を表すシンボルとなったと言うわけだ。 PR
英会話・チキン
なぜ臆病者は「チキン」と呼ばれるのか メジャー・リーグを代表するホームラン打者であるバリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)は、1試合に一度か二度は敬遠される。キャッチャーが、敬遠するために立ち上がると、サンフランシスコのファンは大ブーイングとなるわけだが、なかには、にわとりの人形を相手ピッチャーにむかって揚げるファンもいる。 英語で「チキン」には、「臆病者」と言う意味があり、ボンズと勝負しない相手ピッチャーの臆病ぶりを茶化しているのである。 日本で「チキン」といえば、鶏肉だけを指す。しかし、英語では生きているにわとりにも使われ、特にひよこやメスの若鶏を指す。このひよこやメスの若鶏は、人に追いかけられると、あわてて逃げ出すところから、チキンは、「臆病者」のたとえになった日本で言う「のみの心臓」は、英語では「チキンハート」と言う。 なお、メジャーリーグの球場では、ホームチームのピッチャーが三振を奪うたびに、三振を意味する「K」の文字を外野フェンスなどに並べるが、サンフランシスコでは、バリー・ボンズが敬遠されると、にわとりの人形がぶらざげられる。 カクテルと「オンドリの尾羽根」の関係は芋焼酎のお湯割りやサワーを好む女性も増えているが、昔から、女性に根強い人気を誇っているのが各種のカクテルだ。 しかし、不思議なのは、この「カクテル(cocktail)」と言う言葉の意味。日本語に直訳すれば、「オンドリの尾羽根」となる。 なぜ、西洋の混合酒が、そう呼ばれるようになったのだろうか? その由来は、アメリカの独立戦争の時期にまでさか上る。当時、アメリカの小さな町で、ベッチー・フラナガンと言う未亡人が、バーを経営していた。そこには、独立戦争に参加する兵士達が、癒しと休息を求めて集まってきていたが、そんな兵士達に人気だったのが、彼女の調合する“興奮酒”だった。兵士達は、仲間とワイワイやりながら、その“興奮酒”を飲んで、元気を取り戻して帰っていった。 あるとき、常連の兵士達が、オンドリ数羽を持参して、彼女のバーで宴会を開いた。彼女は、オンドリの尾羽根を飾って振舞った。 その“興奮酒”を一口飲んだ兵士が、「このカクテル(尾羽根)が美しいように、この酒のうまさもサイコー!」というと、フランス出身の兵士が、「ヴィーヴ・ル・カクテール」(カクテル万歳)と叫んだ。以来、混合酒を「カクテル」と呼ぶようになった と伝えられる
英会話・動物での言い回し
動物達が活躍する英語ならではの言い回し 英語で「猫をかぶる」のは、こんな獰猛な動物! 合コンの席では、ありのままの自分をさらけ出す女の子もいれば、猫をかぶっている女の子もいる。ほんとはじゃじゃ馬娘なのに、おしとやかに装う女の子もいる。そんな様子を「猫をかぶる」祖言うが、英語ではこれが「ワニのそら涙を流す(shed crockodile tears)という表現になる。 ワニは、インパラや馬のような大きな獲物にかぶりついた時、口の上部が圧迫されて、目からみずのような液体を流す。もちろん、それは本当の涙ではなく、見せ掛けのそら涙。そこから、「ウソの涙で人を欺く」ことを「ワニのそら涙を流す」と言うようになり、さらにウソ泣きや猫をかぶった態度のことも、そう表現するようになった。 ちなみに、ワニが獲物を飲み込む時、涙を流すと言う話は、欧米では4世紀にはすでに知られていたという。そのため、ワニは古くから「偽善」の象徴とされ、男性をだます悪女もワニにたとえられてきた。 日本とは正反対!「まっすぐ家へ帰る」のはこの生き物日本のサラリーマンには、連日残業も当たり前、仕事がなければ、同僚と赤提灯と言う人が多い。こういうタイプのサラリーマンは「働きバチ」と呼ばれるが、英語で、「ハチ」にたとえられるのは、反対に家族のもとへまっすぐ帰るサラリーマンのほうである。 「make a beeline for~」で「~へ突進する」「わき目もふらずに前進する」と言う意味になり、「home」を続ければ、「家庭へまっすぐ帰る」と言う意味になる。 では、なぜハチと「わき目もふらずに前進する」ことが結びつくかと言うと、忙しく飛び回って蜜を集めるハチには、蜜を集めた後は、まっすぐ巣へ帰るという習性がある。そこから、仕事であちこち飛び回った後。まっすぐ家へ帰るサラリーマンに結びついたのだ。 |
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