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英語で使われている単語等にはいろいろな意味があります。それを明快に楽しく解説しています。
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英単語・ミルクの道
日本には、7月7日の七夕に、天の川の両岸に離れ離れになった牽牛と織女が、年に一度デートできるという、ロマンティックな伝説がある。
もっとも、牽牛星(アルタイル)と織姫星(ベガ)は、16光年もはなれているから、伝説のように出会うのは難しいだろう。もし、織姫が牽牛にウインクしたとしても、それが見えるのは16年後。織姫はすでにおばさんになってしまっているという、“超遠距離恋愛”である。
この天の川、ギリシャ神話では、母親のおっぱいにたとえられている。英雄ヘラクレスが赤ん坊のころ、父親のゼウスは息子に不死の力を与えようとして、妻である女神ヘラが眠っている間に、その母乳を飲ませていた。ヘラが眠っている間に飲ませたのは、ヘラクレスは、ゼウスと浮気相手の間にできた子供でヘラの産んだ子供ではなかったからである。
ある日、乳を吸われる痛みで目覚めたヘラは、憎きヘラクレスがそこにいるのを知って、怒りのあまりヘラクレスを突き飛ばした。なんと、そのとき、力余って天高く飛び散ったヘラの母乳が天の川になったという。そこから、英語では、天の川を「ミルキー・ウェイ(Milky Way)」、すなわち「ミルクの道」というようになった。

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英単語・使われない英語
ツナサンドやツナおにぎり、ツナパスタやツナサラダなど、いろいろな料理に使われているツナ。日本人にとっても身近な食材なので、ツナを和製英語か何かだと思っている人がいるかもしれないが、「ツナ(tuna)」はれっきとした英語で、ズバリ「マグロ」という意味。
その一方で、日本では、ツナ缶のことをシーチキンとも呼ぶが、日本メーカーの商品名だ。なお原料には、マグロのほかにカツオも使われているそうだ。
もっとも、「シーチキン」という言葉自体は、和製英語ではなく、欧米でもちゃんと通じる英語。あちらでは、「ビンナガマグロ」のフレークのことを「シーチキン(sea chicken)」(海の鶏肉)と呼ぶのだ。これは、鶏肉のように高タンパク、低脂肪だということから、考え出された英語で、日本でおなじみのシーチキンという商品名は、そこからとられたものだという。

英会話・日本では通じない英単語
欧米では、自宅に親しい人や親戚を招いて、パーティーを開くことがよくある。その際、覚えておきたいのが「トースト(toast)」という言葉。「トースト」には、「こんがり焼いたパン」という意味があるので、こう声をかけられたとき、うっかりパンを手にした日本人もいたというが、もちろんそれは間違い。「トースト」には「乾杯」という意味があり、お酒の席では頻繁に使われる言葉だ。
それにしても、なぜパンの「トースト」が「乾杯」の意味になるのだろうか?
その関係は、古代ローマ時代にまでさかのぼる。古代ローマには、焼いたパンを一切れ、ワインの中に入れるという習慣があった。パンの焦げがワインの酸味を中和し、香りを高め、まろやかな味にするからだ。この習慣は、シェークスピアの時代の英国まで続き、いつしか「乾杯」=「トースト」になったのである。
ちなみに、誰かに向かって乾杯するときには、、「Here's to you.」(君のために乾杯)のフレーズもよく使われる。映画『カサブランカ』のき「君の瞳に乾杯!」という名せりふは、このフレーズを応用した「Here's looking at you,kid.」。ヒロインの潤んだ瞳に自分の姿が映る様子を見て、ボギーが口にしたキザなセリフである。

英語・無声音「H」

秋葉系おたくの恋愛模様を綴って大ヒットした『電車男』の中に、主人公の男がパリの高級ブランド「エルメス(Hermes)」を、「ヘルメス」と読み違えるシーンがある。
フランス語では、「h」は発音しない。だから、エルメスはもちろんのこと、日本人の花子(Hanako)という名前も、フランス人は「アナコ」と発音してしまう。
英語にも、「アワー(hour)」「オネスト(honest)」のように、語頭の「h」を発音しない単語があるが、実はこれ、フランス語の影響と考えられている。英語には、フランス語経由で、たくさんのラテン語が輸入されており、「アワー」や「オネスト」はその一部。それで、フランス語と同じく、「h」の文字はあるのにしない、という面倒なことになった。
一方、イギリス起源の「ホーム(home)」や「ハンガー(hunger)」の「h」は、割合に強く発音される。また、同じフランス語の起源でも、「ヒューマン(human)」や「ヒーロー(hero)」のように、「h」を発音するものもある。イギリスに輸入されてから、音韻変化があったためとみられる。


英語・「ソープ・オペラ」 

英語では、昼メロのような、主婦向けドラマのことを「ソープ・オペラ(soap opera)」という。単に「ソープ」とだけ言うこともある。
「オペラ」は「劇」を表し、「ソープ」は「石鹸」のことだ。なかには、「主婦の不倫劇など、泡のようにすぐ消えてなくなるから、この名となったのか」と考える人もいるかもしれないが、そうではない。
連続メロドラマに「ソープ」の名がついたのは、この種の番組には、たいてい石鹸会社がスポンサーとしてついたからだ。
家族の中で、石鹸を一番使うのは、主婦である。どの石鹸にするか、選択権を持っているのも主婦である。だから、石鹸を売り込むには、主婦の良く見る番組に宣伝を打てばいい。
そして、主婦の行く見る番組と言えば、ドラマ、それもメロドラマ仕立てのものだ。そこからテレビであれ、ラジオであれ、主婦向けの連続ドラマのスポンサーに、石鹸会社が名乗りを上げるようになった。
いつしか、メロドラマは、石鹸会社の提供する番組ということで、「ソープ・オペラ」と呼ばれるようになったのだ。  

               

    



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